自立神経失調症とは、どんな状態?

最近、息苦しい、動悸がする、下痢が続く、ひどく肩が凝る、頭が痛い、難聴、無気力感・・・こういう感じをお持ちではないでしょうか?それは、自律神経の機能が乱れているかも知れません。重いストレスに負けて疲れ切って、心の病気に罹りやすい状態になっている状態です。心身共にエネルギーが枯渇し、日常の生活もしんどくなります。

個人個人、こころとからだの症状の出方は異なります。自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよく切り替わって働くことで活動性を高めたり、一方臓器や器官を休めさせたり、お互いに反対の方向に働くことでからだの機能をうまく調節しています。

自律神経失調はこの2つからなる自律神経の働きが乱れ、交感神経だけ、副交感神経だけが継続して働き続けている状態です。また、自律神経は食べ物の消化を促進したり、気温や湿度などに応じて汗を出して体温を一定に保ったり、ホルモンの分泌をしたり、血液の量や成分を一定範囲に保つ機能(恒常性)を守るよう働きを助けています。自律神経が乱れるとからだの症状が出現するのは、この恒常性を維持する働きも乱れるからです。

ストレスが長期に続くと、自律神経失調症が起きやすくなります。特にライフサイクルにおいて子供が独立した時期親が亡くなるとき、友人の死、老いを感じるとき、などにも現れやすくなります。

こころとからだの反応を見逃さないで。

ストレスを感じているとき、客観的にメンタルを見つめ、心身のバランスが崩れるのを予防しましょう。ストレスに対して強くなり、どういう思考をし、行動していくか?カウンセリングで様々なアプローチで実践します。個人個人に効果的な療法、日常のケアを行います。

家族、夫婦、パートナーとの関係がうまくいかない、離婚

親の介護をしている

過剰な労働、昇進、退職、職場の不適応

親や友人の死

引っ越しなど環境の変化

自然災害

要因がひとつでもストレスがかかってきますし、複数同時に重なるときは、すぐに高ストレスとなります。

その時、なにも対処法がないとき、心身に徐々に反応が表れます(警告反応期)。心身がストレスに抵抗する機能を持っており、その疲れに耐えようとある程度の抵抗力が上がります。そのため実際にしばらくの期間、頑張って対応します(抵抗期)。

ですが、抵抗を続けることで、あるときに限界をむかえます。その抵抗力が続かなくなり、疲弊感がどっと襲います(疲労期)。
何か大きな出来事があったからではなく、徐々に抵抗力が減少していき、その力がほぼなくなる状態となってしまいます。
この一連の現象を「汎適応症候群」といいます。

抵抗期

こころの反応・・・不安、焦り、怒り、失望、憤怒、涙が流れる、漠然とした不安、仕事や家事の重圧感、意欲が出ない
からだの反応・・・なかなか眠れない、だるい、冷や汗、振るえ、動悸、嘔気、急な息苦しさ、めまいやふらつき、頭痛、高血圧、高血糖

疲弊期

なりやすいこころの病気・・・

🔽神経症、うつ病、パニック障害、身体表現性障害
   ストレスが不安という形をとって、パニック障害など神経症につながり、心身に影響を及ぼす
 気分が深く落ち込み、悲観的になり、人と会ったり行動する気力が減退するうつ病につながる

なりやすい身体の病気・・・

🔽自律神経失調症、胃潰瘍、重度の肩こり、体の痛み、円形脱毛症、目の病気皮膚炎、メニエール病、耳鳴り、頻尿
🔽過敏性腸症候群、不整脈、狭心症など